Yoriitoでは、
特別なことが起きていない時間の中で、
人と人がつながっていく場面があります。
同じ空間にいて、
それぞれがそれぞれの時間を過ごしている。
親子で過ごしている人、
一人で本を読んでいる人、
ただコーヒーを飲んでいる人。
会話があるわけでもなく、
何かが始まるわけでもありません。
でも、
その場に同じ空気が流れていることで、
少しずつ距離が近づいていく。
ふとしたタイミングで、
一言だけ言葉を交わすこともあれば、
何度か顔を合わせるうちに、
自然と会釈をするようになることもあります。
はじめから、
つながろうとしているわけではありません。
むしろ、
何もしなくてもいい時間の中で、
関係が生まれていく。
そんな状態が、
ここにはあります。
つい先日も、
少し印象に残る出来事がありました。
Yoriitoの隣の駐車場のあたりを、
じっと見ている方がいらっしゃいました。
その様子に気づいたスタッフが声をかけたことをきっかけに、
その方は店内に立ち寄ってくださいました。
お話を伺うと、
昔、この場所のすぐ隣に住んでいたとのことでした。
店内にある昔の近隣地図を見ながら、
「ここに住んでいたんです」と、
懐かしそうに話されていたのが印象的でした。
その後、しばらく屋上でくつろぎながら、
静かに時間を過ごされていました。
特別なことが起きたわけではありません。
でも、
こうして人と場所がふとつながる瞬間が、
ここにはあります。
人は、余裕がないとき、
誰かと関わることにも力が必要になります。
でも、少し整うことで、
周りを見る余裕が生まれる。
そのとき、
人との関係は自然に始まっていきます。
Yoriitoは、
つながりを作る場所ではありません。
ただ、
つながりが生まれてしまう環境を、
静かに用意しているだけです。
整うことで余裕が生まれ、
余裕があるから人と関われる。
その小さな変化が、
日常の中に少しずつ広がっていく。
それが、
この場所のもう一つの役割だと考えています。
Yoriitoでは、
この「整える」ということを入口に、
人と人がつながり、
そしてまた新しい一歩が生まれていく流れを大切にしています。
次は、その「やってみる」ということについても、
少しずつ書いていきたいと思います。
