「やってみる」が生まれるとき

Yoriitoにいると、
誰かが何かを始める瞬間に出会うことがあります。

それは、特別な出来事ではありません。

誰かが少し話してみたり、
何かに参加してみたり、
少しだけ手を動かしてみたり。

ほんの小さなことです。

でも、その人にとっては、
それまでとは少し違う一歩になっていることがあります。

最初から「やってみよう」と思っていたわけではなく、
気づいたら少し動いていた。

そんな自然な変化が、
この場所ではよく起きています。

最近も、こんな出来事がありました。

はじめて、お子さんを見守りに預けて、
ゆっくりとご飯を食べていかれた方がいらっしゃいました。

これまで、外で食事をすること自体に、
少し気を張っていたとのことでしたが、

その日は、
「久しぶりに落ち着いて食べることができました」と、
静かに話されていたのが印象に残っています。

大きなことではありません。

でも、
そうした小さな「はじめて」が、
その人にとっての一歩になることがあります。

人は、余裕がないときには、
新しいことに向かうことが難しくなります。

でも、少し整って、
少し人とつながることで、
心の中に余白が生まれる。

その余白があるとき、
人はほんの少し、動いてみたくなる。

Yoriitoでは、
何かをしなければいけない、という空気はありません。

何もしなくてもいいし、
ただ過ごすだけでもいい。

でも、
やってみたくなったらやってみてもいい。

そのくらいの距離感を、
大切にしています。

うまくいかなくてもいいし、
続かなくてもいい。

それでも、
「やってみた」という経験は、
その人の中に残っていきます。

Yoriitoもまた、
この場所として、少しずつ「やってみる」を重ねています。

見守りの取り組みもそうですし、
これからは、探求学習100や宿泊といった新しい試みも、
少しずつ形にしていこうとしています。

4月29日で2周年を迎え、
3年目に入る中で、

私たち自身もまた、
この場所として小さな一歩を重ねている途中です。

整うことで余裕が生まれ、
人とつながり、
そして小さな一歩が生まれる。

その流れが、
少しずつ広がっていく。

それが、
Yoriitoという場所の、
もう一つの役割だと考えています。


整えることで余裕が生まれ、
人と人がつながり、
そしてまた新しい一歩が生まれていく。

私たちは、
その小さな循環を大切にしています。